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「辛亥革命100周年記念」

最近、音楽の話ばかり書いてますが、
元々は写真ブログとして始めました。

撮影の仕事をしています。
舞台写真を見るのも好きなので、
今日はネットでタヒチアン・ダンスの写真を探していたら、
凄いのに当たってしまったです。

これです。

a0122143_023413.jpg

説明しないと、わけが分からないですよね。
熊本県荒尾市に「音と光の祭典」イベントがありまして、
宮崎滔天(1871年〜1922年)の生家前で行われているそうです。
6回目のイベントが2011年で、辛亥革命から100年目の年でした。
それで「辛亥革命100周年記念事業」となりました。

なぜ、辛亥革命かと言うと、
宮崎滔天は辛亥革命の中心人物である孫文を助け、
革命を支援したのです。
だから、辛亥革命と荒尾市の間に、縁があるというのは、
分からないでもないんですけど、
はたして観光や町おこしにつながったのか、心配になります。

しかも、幕には手書きで「しんがい」のルビが……。
さらに言えば、滔天の生家前でタヒチアン・ダンス。
皮肉ではなく、意味の不在と思えるこの状況は、面白すぎます。
笑ってしまいました。

宮崎滔天は明治期の「革命浪人」ですが、浪曲師でもあります。
それも、桃中軒雲右衛門に弟子入りし、
桃中軒牛右衛門(とうちゅうけん うしえもん)の名をもっていました。
「牛右衛門」には笑ってしまいますが、「桃中軒」もなかなかです。
元は駅弁屋の屋号だそうです。
となると滔天は、「牛弁当」ってことですかね。

それはともかく、
生家の前にステージを作ったんだから、
浪曲もやってほしかったなぁ。

上の写真は、主催者である荒尾市中央公民館のサイトで見つけました。
「今年度「辛亥革命100周年」で盛り上がりをみせています」の文章も凄いです。
http://arao-kominkan.com/?p=1893

■註
上掲の写真はフラダンスを踊っているところだと思いますが
フラダンスの人たちは、タヒチアンダンスも踊ります。
その逆もあります。
ダンスのルーツがポリネシアにあるからです。
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by sunra-cloudy | 2014-01-29 00:53 | 人物

「ワルシャワ労働歌(ワル労)」

左翼の闘争歌です。
「インターナショナル」「メーデー歌」「第七旅団の歌」とならぶ有名曲です。
活動家の間では「ワル労」とも呼ばれ
闘争の現場で歌われることが多かったそうです。

「作詞」はポーランドの詩人ですが、ロシア革命で歌われて広がったため、
ロシア語訳のほうが広く知られているようです。
日本語の訳詩は、プロレタリア文学作家の鹿地亘。

「作曲」のほうは、
「ポーランドの革命歌」「ロシアの革命歌」「ポーランド民謡」「作曲者不明」と
様々に言われてます。
なかには「作曲・グルジシャノフスキー」としてるのもありますが、
誰なんでしょうね。

元はポーランドの労働歌です。
えーと……、
闘争歌ではなくてワークソング、つまり民謡。
ポーランド民謡の「はるかな青空」です。
このリンク先でメロディだけを聴くことができます。

http://www.s-pst.info/s-douyou/00_sound/1482.htm

シンプルでいいですよね。
「はるかな青空」の原綴が分からないので、
ポーランド民謡そのものは聴けませんでした。
何の作業で歌われていたかも分かりません。
残念。

いずれにせよ、民謡ですから「作曲者不詳」です。
民謡は人々の間で歌いつがれながら、曲ができあがっていきますから、
作詞者も作曲者も分かリません。
人々のもの、としか言いようがないですよね。

ただ、
日本の新民謡は違います。
作詞者も作曲者もはっきりしています。
大正期から昭和初期にかけて、民謡の再編運動がありました。
その時にできたのが新民謡。
「ご当地ソング」とも呼ばれます。
有名なのは「東京音頭」「ちゃっきり節」「(現在知られている)炭坑節」などです。

新民謡運動は文部省が主導し、北原白秋,野口雨情,中山晋平らが参加、
全国的な広がりをみせ、ヒット曲も生まれました。
しかし、それは民謡の西洋音楽化でした。
「ヨナ抜き音階」で作曲し日本音楽の特徴を残した、と言われてますが
五線譜上で「ファ」と「シ」を抜いても、それは西洋音楽の学理での話です。

もちろん、新民謡にも例外はあります。
赤間森水が歌った「大漁唄い込み」は名曲ですし、
(YouTubeの音源とは違います)
おそらく私が知らないだけで、西洋音楽化しなかった曲はあると思います。

大きな流れを言えば、
明治時代に、学校の音楽教育に西洋音楽が取り入れられ、
昭和初期に、地域の音楽であった民謡が西洋音楽化しました。
音楽はSP盤やラジオで、全国的に流通するようになりました。
童謡や唱歌も同じですね。

そして、
再び「ワルシャワ労働歌」



何だかなあ。
日本の労働者の歌声としては、残念な気がしませんか。
左翼もまた「ヨーロッパ近代」ですね。

ご丁寧にYouTubeのタイトルが「ワルシャワの労働歌 」。
だから、労働歌は……。
もう。
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by sunra-cloudy | 2014-01-28 00:40 | 音楽

Peaches En Regalia

フランク・ザッパの代表作を選ぶ時、必ず候補に上がってくるのが
1969年の『ホット・ラッツ』。
そして、
ザッパの代表曲を選ぶ時、必ず候補に上がってくるのが
同アルバム収録の「ピーチズ・エン・レガリア」。
ザッパ・ファンの間では「ピーチズ」と呼ばれております。

この曲です。




録音メンバーは
Frank Zappa:guitar, octave bass
Ian Underwood:keyboards, flute, saxophone, clarinet
Shuggie Otis:bass
Ron Selico:drums

多重録音ですね。
で、ベースがザッパとシュギー・オーティスの2人です。
シュギー・オーティスは
R&Bの世界で有名なジョニー・オーティスの息子で
ギターリストです。

15歳の時、アル・クーパーの『クーパー・セッション』に参加、
「天才ギター少年」と、話題になりました。
しかし、シュギーが本当にデビューしたのは、12歳の時でした。
父親のバンドに参加していたのです。

ザッパとシュギー、ギターの2人がベースを弾いてるのは、面白いですよね。
他の曲は、マックス・ベネットがベースを弾いてます。
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by sunra-cloudy | 2014-01-26 01:25 | 音楽

Dirty Dozen Brass Band/台湾

AlanLomaxArchiveで見つけました。
ダーティー・ダズン・ブラス・バンドが葬列の楽隊をやってます。
1982年だから、レコード・デビューする2〜3年前ですね。
ニューオリンズのストリート。




こちらは台湾・雲林県の葬儀。



この地域では普通なんだそうです。
もう、どうなってるのかなぁ。
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by sunra-cloudy | 2014-01-25 02:17 | 音楽

Archie Shepp

アーチー・シェップの『Kwanza』から「Back Back」
(1969年録音、1974年発売)。
もはやR&Bですね。
ドラムはバーナード・パーディ。



「概要」にメンバークレジットが一部しか出てないので、
全員書いておきます。
Archie Shepp: tenor sax
Jimmy Owens: trumpet
James Spaulding: alto sax
Grachan Moncur III: trombone
Charles Davis: baritone sax
Dave Burrell: organ
Wally Richardson: guitar
Bob Bushnell: electric bass
Bernard Purdie: drums
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by sunra-cloudy | 2014-01-24 00:11 | 音楽

Alan Lomax

アラン・ロマックス(1915〜2002年)、
アメリカおよびその周縁地域の民謡、民俗音楽の研究家です。
……なんか固苦しいな。
でも、固苦しいついでに言うと、
「民族音楽」と「民俗音楽」は違います。
興味のある方は、ネットで調べて下さいね。

ロマックスはアメリカの各地を廻り、
様々な音楽を現地録音した人です。
映像も撮ってます。
ハーバード大学の研究者であった、
父親のジョン・ロマックスと一緒に
カウボーイの唄を野外録音したのが始まりのようです。

ロマックスはアカデミックな研究者ではなく、
自分の聴きたい音楽を求めて各地を旅し、
録音だけでなく、時には自らステージに立ち歌う人でした。
小沢昭一やALロイドと同じスタンスです。
芸能好きが最高の楽しみ方をした、とも言えますね。

このところYouTubeを徘徊しておりまして、
Fife音楽はないかと検索したところ、
とんでもないヤマを見つけました。
「アラン・ロマックス・アーカイブ(AlanLomaxArchive)」です。
361本の動画が上がってました。
知らなかったです。これは大変。
(長くなるので続きは「More」)

More
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by sunra-cloudy | 2014-01-22 03:00 | 人物

Luther Thomas

ルーサー・トーマスは、セントルイス出身のアルト・サックス奏者です。
音楽ジャンルはフリージャズになるのですが、とてもファンキーな演奏をします。
いや、アルバムによってはファンクです。

でも、
その前にフリージャズのミュージシャン組織の話。

フリージャズのミュージシャン組織は各国にあります。
アメリカだと、
シカゴの
AACM(Association for the Advancement of Creative Musicians、1965年〜)
セントルイスの
BAG(Black Artists Group、1968〜1972年)。

ヨーロッパはミュージシャンの自主制作レーベルが、組織的な機能も果たします。
ドイツの
FMP(Free Music Production、1969年〜)、
オランダの
ICP(Instant Composers Pool、1967年〜)、
イギリスの
Incus(1970年〜)
です。

日本にも組織、あるいは組織的な機能を果たすものはありましたが、
規模が小さかったり、活動期間が短かったりで
求心的なものは存在していません。

ルーサー・トーマスはBAGの中心メンバーです。
BAGにはファンクやブルースなど、
ジャズ以外の黒人音楽も好きなメンバーが集まっていました。
ミズーリー州セントルイスという土地柄でしょうか。
Black Artists Groupという組織名にも現れてますよね。

リンクはルーサー・トーマスが1981年に発表した、
ファンクなアルバム『Yo Momma』収録の「Nervous Breakdown」です。
Captain Funkという人のラジオ番組(?)の宣伝に使われてます。



何も言うことはないですよね♪
もう1曲紹介しておきます。



この演奏も良いなぁ。
しかし…。
売れなかっただろうなぁ。
YouTubeの再生回数も800回ですから。

もう1枚、ルーサー・トーマスのアルバムを紹介しておきます。
これはファンクなフリージャズです。
1973年のセントルイス録音『Funky Donkey』から
タイトル曲の「Funky Donkey」。
2分割で上がってます。




ルーサー・トーマスの『Yo Momma』は、
ドイツのメールス・ミュージック(Moers Music)から発売されました。
まだ在庫が有りそうですよ。
しかもメールス・ミュージックは、
ルーサー・トーマスのアルバムを2枚も出してます。
さすが世界のフリージャズを知ってる、
ブーカルト・ヘネン(Burkhard Hennen)です。

ブーカルトは世界的な音楽フェスである、
メールス・フェスティバル(Moers Festival)を1971年に立ち上げ
2006年まで主催していた方です。
会ってみると、冗談好きなオッチャンでした。

メールス・ミュージックのURLです。
http://www.moers-music.com/
トップ・ページに、渋さ知らズのCD『Lost Direction』が出てますね。
ジャケは舞踏の星野健一郎さんです。
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by sunra-cloudy | 2014-01-21 00:18 | 音楽

集団労働歌

「労働歌」でネット検索すると、
「ワルシャワ労働歌」や「インターナショナル」など、
左翼の闘争歌ばかり出てきます。

ナンダヨと思いながら、さらに検索すると、
小学館の『世界大百科事典』に、意外なことが書かれてました。
「労働歌は,労働運動の中で労働者の団結を促し,
その階級的自覚や士気を高めるために生まれた歌で,
多くは本質的に闘争歌」

えっ、そんな定義をしていいのかっ……。
私が知りたかった労働歌については
「労働に伴う歌を指す場合もあるが,
これらは仕事歌,作業歌,労作歌などと呼ばれて区別される」
とありました。
ウ〜ム、「区別」するのか。サブカテゴリー扱いなのか……。
色々と驚きます。

ま、呼び方は「作業歌」でもいいです。
1957年に東京都の都電西荒川駅前で録音された、
土木工事(ヨイトマケ)の唄がYouTubeにありました。
これが労働歌です。
前半は解説、唄は2分01秒から始まります。



節を聴けば分かるように、広い括りで言うと民謡です。
集団で労働をする際の、力を合わせるための唄や掛け声です。
都市労働、農業労働、漁業、林業と、
多くの労働のなかに唄が存在しました。

しかし、1960年代を境に集団労働歌は日本から消えていきます。
日本だけでなく、「経済的発展」や「機械化」の進んだ国は、どこも同じだと思います。
機械化によって労働が、集団の作業から個人の作業へと変わっていったからです。

集団で労働歌を歌った最後の世代でも、70歳代後半になります。
譜面に残る音楽ではありませんし、映像や録音も極端に少ないです。
もうすぐ記憶からも消えて無くなります。

NHKのアーカイブには「日本の音風景」として音源があるはずですが
公開する予定はなさそうです。
公共放送なのですから、整理・公開してほしいものです。

もう一つ紹介しておきます。
こちらは漁業の労働歌で、2011年の録画。北海道のニシン漁です。
継承活動を続けてるのですね。3本上がってます。




話を荒川の土木工事に戻すと、
美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」は有名ですよね。
ケチをつけるつもりは無いのですが
元が民謡系なだけに、「西洋音楽」で歌われると、
調子が狂っちゃいますよね。
(いや、冗談です)

※追記
「Alan Lomax」は、この記事の続きにもなってます。
http://suncloudy.exblog.jp/19371639/
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by sunra-cloudy | 2014-01-20 01:15 | 音楽

「地中海酒場」

ブログで酒飲みの歌と地中海音楽を話題にして、
ライブの撮影に行ったら、
会場のビルに「地中海酒場」がありました。

1月18日、新宿Loftです。
イベントは
しりあがり寿presents 新春!(有)さるハゲロックフェスティバル’14 ~今夜は宇宙旅行~
でした。

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by sunra-cloudy | 2014-01-19 01:01 | 音楽

Χάρις Αλεξίου(Haris Alexiou)

前々回の記事でファブリツィオ・デ・アンドレのことを書き、
「汎地中海音楽」に触れました。
この流れでギリシャの大衆音楽ははずせません。

ギリシャの地理的位置、
オスマン帝国の支配を受けるなどの歴史的経緯からして、
「汎地中海音楽」になるのは当然、と言えます。

ギリシャの人気歌手ハリス・アレクシーウです。
まずは1976年の映像、アレクシーウは26歳。
バンドが旅芸人の一座にしか見えないところも良いですよ。
音楽ジャンルで言うと、レベティカになるのかな、それともライカ……。
(スミマセン、いまいち違いが分かっておりません)






こちらは2003年の映像。
再生回数が230万回を超えてます。
芸歴が長いので、音楽スタイルはその時々で変化しています。


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by sunra-cloudy | 2014-01-18 00:30 | 音楽