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Fabrizio De Andrè/Mauro Pagani

このところ、シミジミとした歌シリーズになってます。

埋め込みリンクは、
歌がファブリツィオ・デ・アンドレ、
ブズーキ演奏がマウロ・パガーニ。
2人ともイタリア人です。

曲名の「Sidun」は、レバノンのことです。
フェニキア人が住んでいた、紀元前1000年頃の地域(都市)名です。
YouTubeの音源では、後半に現在のレバノンの写真が使われています。
子供を抱いた父親の写真は、
2006年にイスラエルがレバノンを攻撃した時に撮影されました。
歌詞が「中東戦争」の寓意で構成されているからでしょう。
デ・アンドレがこの曲を発表したのは、1984年です。




デ・アンドレは1940年生まれ(〜1999年)、
出身地ジェノヴァ方言を多用する歌手でした。
1970年代にサルデーニャ島に移住し、その頃から地中海音楽に関心を持ち始めます。
そのデ・アンドレをサポートしたのが、イタリアのP.F.M.でした。
プログレロック・ファンなら、誰もが知ってる有名バンドですね。
なかでもメンバーのマウロ・パガーニは、
デ・アンドレと共同でアルバムを制作していきます。
2人を結びつけたのは「地中海」です。

「地中海」と言えばヨーロッパの海として捉えがちですが、
そんなことはありません。
地中海の南部は、エジプト、リビア、モロッコなどの、北アフリカ地域です。
東部はレバノン、トルコ、パレスチナなどのアラブ地域です。

デ・アンドレとパガーニが描こうとしたのは、ヨーロッパ白人の地中海音楽ではなく、
多民族が行き交う「汎地中海」音楽でした。
デ・アンドレの『地中海への道程』(1984年)と、パガーニの『地中海の伝説』(1978年)は
その代表作です。
「Sidun」は『地中海への道程』に収録されています。

下の2曲は、
デ・アンドレとパガーニの軽快な曲です。

マウロ・パガーニ『地中海の伝説』から「ヨーロッパの曙」





ファブリツィオ・デ・アンドレ『Anime Salve』から「Dolcenera」(1996年)


by sunra-cloudy | 2014-01-16 02:26 | 音楽
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